暗い思い出がよみがえる日。あの日の朝、会社にいくと本社から神戸支社崩壊のニュースがFAXで流れてきた。仲間の死。まだ行方不明の同僚たち。ところが、オフィスの空気はまるで他人事で「怖いね」くらいの話しにしかならなかった。そしてまた、いつものように仕事に追われ、ほんの一瞬頭をよぎった「助けに行きたい」という衝動もクライアントからの電話で直ぐにかき消されてしまった。刻々と流れてくる仲間の安否を知らせるFAXも、直ぐに原稿や契約書に埋もれてしまう、異常な空間と思考が停止している人間たち。自分もまた、心の無い、まるで機械のような人間だった。13年が経ち、自分は人の役に立つ人間になっただろうか。心ある行動をしているだろうか。追悼会の参加者たちの涙をしっかりと記憶に焼き付けて、1年を送りたい。
画像はNPOで購入したHERO。このボートを使って、今年はいよいよ福祉貢献事業がスタートする。
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