10月11日御岳で日本選手権が開催されたので、久しぶりにトゲトゲ批評を一席。
ラフトの営業は自粛。秋の行楽シーズンということもあり、
3日間で100名くらいのお客様にお断りしてしまったので、懐と心が、かなり痛い。
この点だけでも要項に「協力コンセブト」と入れていただいても良いくらいだと思うが、
主催者からは相変わらずなんの挨拶もなし。
前回の08年大会でゼッケンスポンサーをしたこともあり、大会前に多くの選手たちから、
「今年もスポンサーしてください」という、ありがたい言葉を頂戴し、できれば
またゼッケンをみなさんにプレゼントしたいとも考えたが、
スポンサーになっても、招待状や礼状もなし、プログラム一つ送ってこない主催者に
再びスポンサーになってしまったら、「ただのバカ」と呼ばれてしまうので、
スポンサーになりたくてもなれなかったというのが、正直なところだ。
男子のタイトル争いは、相変わらずデットヒートで楽しかった。
全体の印象では、世代交代の大きな車輪がごろりと動き始めた、そんな印象だ。
成績でも、若い一輝と拓がビックスリー(太郎・翼・修司)の上に定着しはじめた。
但し、今回は翼が意地を見せ、内容では一輝・拓を上回っていた。
ここだけの話したが、河原にいたおばちゃんの妨害がなければ翼が優勝だった。
表彰台の上でも、彼の表情に複雑な心境が見て取れる。
連覇を逃した拓は、もうちょっと悔しさを表に出して欲しかったとも思ったが、
マインドコントロール術が上達したと見てあげよう。
それにしても、男子の10傑に入るのは大変だ。決勝進出を逃した実力者の大樹も、ほんの1ミスだけで、落とされてしまった。哲平や徹も、そろそろリスキーな取り口を改善しないと危ないのではないか。一方、ビックスリーは一輝と拓に今回も甘んじる結果となったが、内容的にはまだまだ行けそうだ。太郎もぜひ本気でロンドンを目指していただきたいと、欲が出るような良い内容だった。
もちろん男子決勝10名にはジュニア選手が一人もはいってない。
これは、実に健全なことで、今後も層の厚さを計る指標として有効だと思う。
丸太でできた豪勢な表彰台が小さすぎてかわいそうなのは、チームレースの表彰で集結したトップ選手たちと、あとで運搬をさせられるだろうボランティアスタッフたち。
みんなには、もうひとふんばり頑張ってもらって、ジュニアでは決勝に進めないという品質をキープしていただきたい。
女子は、このところ実力で百合ちゃんを脅かしている亜季ちゃんに、
百合ちゃんが逆転勝ち。
これまでの笑顔の優勝ではなく、涙の優勝となった。
涙の裏には、相当なプレッシャーがあったのだろうが、
逆を言えば、プライドも育ってきた証だと思うので、まだまだ百合ちゃんには期待できると、
妙に安心した。男子同様、女子のロンドン行きレースもこれからが楽しみだ。
(応援を重圧にするのではなく)期待を翼に変えて、羽ばたけ百合ちゃん。
全くつまらない男子C1。ライバルがいなくてかわいそうなチャンピオン卓也。
ラフティングからワイルドに転向も、ちっとも練習しないので、喝が必要だと思っていたら
先週の千葉国体で3位になってしまい、ワイルド界のお粗末さを証明してしまうと同時に、
ますます練習しなくなるであろう、トモちゃんと。
アラサーパドラーのモッちゃんと、ブログ初登場、宮崎の後藤さん。
ジュニアパドラーが多くなればなるほど、貴重な存在になってくる大人の女性選手たちに乾杯である。
来年は姉妹そろって決勝進出してください。
カヌー界のアイドル、八木姉妹。
トップ選手たちの陰のコーチにして、スラローム界、最大の貢献者、木村恒彦氏と娘たち。
安っぽいユニホームも、この二人が着れば、なんとか絵になりますな。
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