
学校生活で恩師と呼べる人物には、ついぞ出会うことがなかった私が、心の中で恩師と呼ぶ一人、井上ひさしさんが亡くなった。私はこれまで、多くのことを書物によって学んできた。井上ひさしさんからは「視点」ということを学んだ気がする。物事は、視点を変えると違う真実が現れるものである。連盟の視点、都協会の視点、選手の視点、代表選手の視点、学生の視点、おやじの視点。人間は、すぐ近視眼的な視点で物事を見てしまう。ということを、まずは認識することから始めれば、万事上手くいくのだ。
戦争の反省から生涯一貫して弱者の視線で世の中を見てこられた、井上さんに一人、黙祷を捧げた。
氏の言葉から、
「すぐれた道化は、愚かさの隠れミノの下から相手に鋭い批評の矢を射かける」。
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